2社共同=供給網の脱炭素支援サービス、提供開始―「オフセット枠」で
TOPPANホールディングスのグループ企業TOPPANエッジとウェイストボックスは29日、企業や金融機関向けにサプライチェーン(供給網)全体の脱炭素化を支援するサービスを開始した。両社は共同で開発したシステムを通じて新サービスを提供する。同システムにより、企業や金融機関は、供給網内の取引先や投融資先などに対し、温室効果ガス(GHG)排出を埋め合わせる権利「オフセット枠」を提供し、GHG削減の支援や取組状況の把握が可能となる。支援を受ける取引先や投融資先の企業も、オフセット枠の調達、GHG排出量の算定、各種手続き、GHG埋め合わせの証書の発行までをオンライン上で一括して行うことができる。 カーボンクレジット(炭素クレジット)を購入し在庫しているウェイストボックスが、新システム上でGHG埋め合わせの権利としてオフセット枠を販売する。炭素クレジットの二重利用を防ぐ手続きである償却と無効化を含む管理は、ウェイストボックスが行い、実質的な炭素クレジット利用の権利を顧客企業に譲渡し、顧客企業がCO2の埋め合わせをできるようにする。ウェイストボックスは炭素クレジットの必要量の算出も行う。新サービス利用の第一弾として、2025年上半期中にあいおいニッセイ同和損害保険が新サービス導入を予定しているという。
(新サービスのイメージ) 図の出所: TOPPANエッジとウェイストボックス 発表資料
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