キグナス石油=CO2排出実質ゼロの燃料、実証開始―Jクレジット使用
キグナス石油は20日、二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロとする「カーボンオフセット燃料」の実証を4月から開始したと発表した。政府がCO2の排出・削減量を認証する「Jクレジット」で燃料のCO2排出量を相殺する。実証では運送業の名誠組(愛知県飛島村)へカーボンオフセットの軽油を9月まで供給する計画。名誠組は、キグナス向けの燃料配送で使うタンクローリーから発生する軽油燃焼の CO2排出量を100%相殺する。 実証で燃料にJクレジットを充ててCO2排出を相殺する妥当性については、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパンによる第三者保証を取得したという。実証の終了後にはCO2オフセットの総量などを公表する予定。キグナスは実証の成果などを踏まえ、工場や運送業などで燃料油を使用する需要家向けにカーボンオフセット燃料の販売を検討する。さらに実証を続け、海外のボランタリークレジット(民間主導の炭素クレジット)などの活用についても検討していく。
(実証のイメージ) 図の出所: キグナス石油 発表資料
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