海上パワーグリッド=電気運搬船で再エネ輸送、屋久島で検証開始へ
海上パワーグリッド(東京都港区)と屋久島電工はこのほど、鹿児島県屋久島にある水力発電によって得られる電力を電気運搬船で種子島など周辺の離島へ運搬する事業を検証することで合意した。海上パワーグリッドの電気運搬船に搭載した蓄電池に電気を蓄電し、電気を海上輸送する。30日の発表文では、今後検証を進め、2028年ごろの運行開始を目指すとしている。 屋久島周辺の離島の電力は現在、内燃力発電により賄われている。再生可能エネルギーのひとつである水力発電による電力を屋久島から供給すれば、離島の脱炭素化を後押しすることが可能。屋久島電工の資料によると、同社は屋久島の3カ所に水力発電設備を保有し、年間約3億kWhを発電している。このうち約4分の1が島内の民需向け。屋久島の降水量は年間4,000ミリメートル(mm)、山岳部では8,000mmと、国内でも有数の雨の多い場所という。 (海上送電のイメージ) 図の出所: 海上パワーグリッド 発表資料
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