ハリマ化成グループ=紙の透明化剤をバイオマス系原料で開発
ハリマ化成グループは19日、紙に塗工すると塗工部が透明化される特殊な機能を持つ、バイオマス系紙用透明化剤の開発を発表した。
封筒などで紙の包装材に視認性を持たせるためには、窓のように一部を切り抜き、プラスチック製フィルムを貼り付ける方法が一般的だ。しかし、フィルムを貼る工程が増えるうえ、紙のリサイクル時にフィルムを取り外す必要がある。既に上市されている透明化剤は、石油由来品のため、サステナビリティへの課題もあった。
ハリマ化成グループは、紙の透明化に取り組んでいる製紙会社の協力を得て、今回の透明化剤を開発。使用する紙質や特徴によって塗工部の透明性が多少異なるものの、どのような紙にも対応し、石化製品と同等の透明度と強度がある。なにより、松由来のロジンからできているため、リサイクル性が高い。食品用途にも対応が可能なため、同社は拡大しつつある紙製品の食品包装や容器の市場で、この透明化剤を広く普及させていく方針だ。
(バイオマス系紙用透明化剤と塗工部の文字が透明になっている様子)
図の出所: ハリマ化成グループ 発表資料
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