スズキ=印バイオガスプラント開所、式典に酪農家2万5,000人出席
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スズキは9日、インド西部グジャラート州バナスカンタ地域アグサラに建設したバイオガス・プラント「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」の開所式を6日に開いたと発表した。式典にはアミット・シャー内務相やインド政府高官らに加え、地元酪農家が約2万5,000人出席した。
同プラントは、CNG車(圧縮天然ガス自動車)の燃料となる天然ガスの代替として、燃料用バイオガス(CBG)を生産、販売するスズキ初の拠点となる。CNG車は燃料タンクに高圧で圧縮した天然ガスを充填して走行する車で、スズキはガソリンと併用できるバイフューエル式の車種をインドで販売し、高いシェアを誇る。
同社は子会社のSuzuki R&D Center Indiaを通じて、2023年9月に全国酪農開発機構(NDDB)と地元の乳業組合「Banas Dairy」と契約を結び、プラント建設を進めてきた。同プラントでは最大で1日約100トンの牛ふんから、約1.5トンのCBGを生産するほか、有機肥料も製造、販売する。生産するCBGはCNG車約850台の1日分の走行燃料に相当するという。スズキは酪農資源を生かしたカーボンニュートラルと、農村部の移動手段を守る取り組みを進める方針だ。
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