国連=欧州と北米で多発する山火事、社会経済に広く悪影響
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国連欧州経済委員会(UNECE)は欧州と北米で多発し猛威を振るう山火事について、森林だけでなく社会経済などに悪影響が広がっていると警告を発した。UNECEのデダ環境・森林局長は7月30日の発表文の中で「毎年夏になると山火事はもはや例外的な出来事ではなく、気候の温暖化に伴う予測可能な結果であることを思い知らされる」と述べた。 UNECEの発表によると、欧州では今年すでに43万4,000ヘクタール以上が焼失した。日本の富山県(約42万5,000ヘクタール)に相当する面積。フランスでは南西部のジロンド地方で発生した大火災により、約4万2,000ヘクタールの松林が焼失し、数万人の住民と観光客が避難を余儀なくされた。スペインでは、年平均の2倍にあたる20万ヘクタール以上が焼失した。 欧州連合(EU)は7月29日、山火事の危機が東へ拡大していると警告。ギリシャとイタリアでは、8月上旬まで続く熱波、干ばつ、強風により危険が高まると予想される。米国でも今年に入ってからすでに約184万9,000ヘクタールが焼失しており、カナダでは4,000件以上の山火事が発生し、377万ヘクタールが焼失、数十件の大規模火災が依然として制御不能の状態。 UNECEは「山火事は人命を脅かし、家屋、インフラ、生活基盤を破壊し、地域社会全体を避難に追い込む。その影響は火災の範囲を超えて広がる。煙は数百キロメートル、あるいは数千キロメートルもの距離を移動し、火災現場から遠く離れた場所でも大気汚染を引き起こし、呼吸器疾患や循環器疾患を増加させる」と悪影響の大きな広がりを強調する。 経済的影響についてはEUだけでも山火事によるインフラ被害、観光収入の損失、経済活動の混乱などにより、毎年約25億ユーロ(約4,000億円、1ユーロ=160.72円)の損失が発生していると推定される。火災が鎮火した後も、地域社会は生態系の劣化、生物多様性の喪失、農業生産性の低下、公衆衛生への影響、被害を受けた景観の復旧費用といったコストに引き続き直面しなければならない。欧州と北米では、森林が雇用、再生可能な資源、レクリエーション、生物多様性、気候の調節機能といった重要な役割を担っているため、森林損失の悪影響は特に深刻という。
写真の出所: 国連欧州経済委員会 発表文
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