東芝=自然由来ガス使用の絶縁開閉器、特別高圧用を東電PGに納入へ
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東芝は自然由来ガスを使用した絶縁開閉機器を東電パワーグリッド(PG)に供給する。対象となる機器2種のうち300キロボルト(kV)用のガス遮断器(GCB)については2029年度、三相ガス絶縁母線(GIB)*については30年度をそれぞれめどにして納入する計画。21日に発表した。300kVは30万ボルトに相当し、7,000ボルト以上の特別高圧の区分に入る。ガス絶縁機器には現在、温室効果ガスのひとつである六ふっ化硫黄(SF6)が主に利用されている。東芝は自然界に存在する二酸化炭素(CO2)や酸素などを混合したガスを利用したガス遮断機と三相ガス絶縁母線を開発中。ガス遮断器は、送電線に異常が発生した時、電流を遮断して他の電力機器への影響を防ぐ機器。三相ガス絶縁母線は、変電所内の「母線」を、感電や故障リスクを防ぐために絶縁性能の高いガスで封入した機器を指す。母線は、電源から供給される電力を集約し、分岐した各送配電線へ分配する機能を担う。 六ふっ化硫黄は絶縁性に優れており、これまで、絶縁開閉機器など送変電機器に広く利用されてきた。ただ、六ふっ化硫黄は地球温暖化の効果がCO2の約2万5,000倍と非常に高い。大気中に漏えいした場合、環境への影響が大きいため、使用削減が世界的に大きな課題。東芝は、六ふっ化硫黄よりも温室効果の小さい自然由来ガスを利用した送変電機器で、これまでに72/84kV(定格電圧72kV、最高電圧84kV)のガス絶縁開閉機器を製品化して受注したほか、420/550kVのガス絶縁母線も製品化した。東芝は300kVのガス絶縁開閉機器とガス遮断器の基本性能を確認済みで、蓄積した技術を用いて東電PG向けに300kVのガス遮断器とガス絶縁母線の製品化・製造に取り組むという。 *三相=「三相交流」は、交流の波を3分の1周期ずつ等間隔にずらして送電する方法。長距離の送電や高圧の送配電では、効率性を発揮できる方法
(会沢高圧コンクリートの研究施設・福島RDMセンターに設置したDAC施設) 図の出所: 東芝 発表資料 注: kV=キロボルト、GCB=ガス遮断器
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