国内石油製品=11月11~15日:陸上 元売り仕切り上げで相場上昇も週末にかけ小動き
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは週半ばに相場が全面的に切り上がった。JXTGエネルギーをはじめとした主要出し元各社が仕切り価格を前週比1.0円引き上げたため、卸各社がこれに呼応する格好で値上げした。ただ、その後週末にかけて相場は小動きで推移した。原油相場が行ったり来たりしたため、相場の方向感が定まらず、様子見ムードが広がった。元売り各社が翌週の仕切り価格を据え置きないし、上げても小幅との見方が強かったことも、卸各社の売買動意を削いだようだ。
【海上市況】
原油価格が上げ方向だったことから、比較的堅調な値動きとなった。ただ、各油種とも余剰感が強く、上伸力は限られる。ガソリンは、元売りの一角でショート筋がいるとの指摘が聞かれたが、輸入玉で手当てしたもよう。国内で手当てに動いた形跡はなかった。灯油も北日本で本格的な需要期を迎えたが、気象庁が14日に発表した1か月予報によると、16日以降の気温は、東~西日本で高めの見通しになっており、西日本の需要はまだ鈍いようだ。
8日に1~3月納めを対象とする艦船向け軽油、計10万5,600万klが防衛装備庁から公示された。開札は今月28日。
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