国内石油製品=12月9~13日:陸上 軟化も底堅く推移、先高観が下支え
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは週半ばに下落した。JXTGエネルギー、出光シェルが仕切り価格を引き下げたため、卸各社が値下げに動いた。ただし、元売りの下げ改定に対し、下げ幅は限定的だった。原油相場が週を通して堅調に推移したため、元売り各社が翌週の仕切り価格を引き上げるとの見方が相場の下支え要因となったようだ。
民族系大手元売りの一角が京浜と堺でガソリンを大量に購入した。複数の市場関係者によると、11日と12日に3,000kl近く成約したという。このため市中のガソリンがやや品薄となり、相場は週末にかけて市況は底堅く推移した。
【海上市況】
原油価格が小動きに終始したこともあり、総じて上伸力を欠いた。また、11日に通知された基準価格は500円の下げだったため、陸上でも軟調な展開だった。一方でJXTGエネルギーの和歌山製油所で二次装置の不調が伝えられ、白油が出にくいとの指摘があった。灯油については韓国からの輸入を検討した節もあるが、具体的な輸入数量など詳細は不詳。ただ、灯油については全般的に荷余り感が伝えられており、気象庁の1カ月予報でも全国的に高めの気温見通しが出ており、暖房需要には弱材料だ。
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