国内石油製品=1月6~10日:陸上 週半ばに製油所市況上昇も週末にかけ軟調、原油続落で
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは週半ばに上昇した。JXTGエネルギーをはじめとした主要出し元各社が仕切り価格を引き上げたため、卸各社が一斉に値上げに動いたため。しかし、その後週末にかけて相場は総じて軟調に推移した。原油、先物相場の続落で、元売り各社が翌週の仕切り価格を引き下げるとの観測が浮上。先安観測が台頭し、手持ちの処分売りが加速し、相場を圧迫した。とりわけ、在庫玉を放出する動きが目立ち、二次基地中心に相場が下落基調となった。
【海上市況】
中東情勢の緊迫に伴い、年始から原油価格が乱高下。これを受けて海上市場でも価格が日替わり状態となった。ガソリン、軽油は一定の買い気があるため価格の変動幅は限られるものの、灯油はこの先も気象庁から暖冬予報が出ていることから、売りを急ぐ向きが増えた。特に西日本では日によって4月並みの暖かさを観測するなど、暖房需要にとっては弱材料が目立った。
東亜石油の水江製油所は、年末の火災以来、トッパーを停止したままだが、元売りが玉の手当てに動いている気配はみられない。
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