LPG=1月13~17日: 極東着相場が反発、需給逼迫で
CFR極東:
極東着相場は需給逼迫を受けて反発した。Rim Asia Indexは17日時点でプロパンが547.25ドルと10日比6.00ドル高、ブタンが601.75ドルと同26.00ドル高。複数の買い手が米国産プロパン単体を物色中だ。一方、米ガルフでは濃霧の発生によりヒューストン・シップ・チャネルが閉鎖され、極東向けカーゴの到着に遅れが生じるとの観測が広まっている。この中、複数の売り手に米国産プロパン単体の販売余地が見込まれているものの、これらの売り手はカーゴの到着時期を見極めている最中で、買い手の唱えを10ドル以上上回る水準で唱えているようだ。一方、ブタンは需要が強い。インドやインドネシア向けでプロパン/ブタン同率玉を対象とした複数の買付け入札が実施された。
FOB中東:
プロパンの2月CP予想はスポット需要の強さを背景に、15日に525ドルまで上方修正された。しかし、その後は米中貿易摩擦の緩和観測と、サウジアラムコが2月積みのターム供給数量に制限を課さなかったことで、500ドル前後まで下方修正された。一方、2月CP予想上のブタンとプロパンの格差は40~45ドルに拡大。インドやインドネシア向けでブタンを含むカーゴの需要が強まっていることを受けた。スポット商談では、2月末カタール積みプロパン単体が華東輸入1社に2月CP対比20ドルのプレミアムで販売されたとみられている。
日本国内:
陸上相場は週半ば以降、需給逼迫を受けて上昇した。一部の買い手が購入に動いた一方、売り手は2月仕切り価格が1月仕切り価格を上回るとの先高観を抱き、強気姿勢を取った。これを受けて、京浜は商談がプロパン59,000~59,300円、ブタン65,500~66,000円で展開された。