LPG=10月5~9日: 相場は急伸、需給引き締まりと原油高で
CFR極東:
極東着相場は先週、大幅続伸した。需給の引き締まりと原油相場の上昇が背景。Rim Asia Indexは8日時点でプロパンが431.00ドルと2日比43.25ドル高、ブタンが461.00ドルと同43.25ドル高。米ガルフにハリケーン「デルタ」が接近する中、米国産カーゴの荷積みに遅れが生じると予想されている。これを受けて、極東着市場の売り手は需給動向の確認に徹し、積極的な販売打診を控えている様子。そのため、買い手が唱えを引き上げざるを得ない状況だ。11月日本着プロパン相場は11月CP対比20ドル台半ばのプレミアムで推移している。
FOB中東:
11月CP予想はプロパンが410ドル前後、ブタンが415ドル前後に上方修正された。需給増加観測と原油高を受けた。カタール石油製品販売会社(QPSPP)がドーハ時間14日12時締め切り、同15日17時有効期限で販売入札を実施中。対象は11月12~14日積みプロパン4万5,000トン。また、11月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンが11月CP対比フラットで売り唱えられている様子。供給に引き締まりは見られないが、買い気は強まっており、欧トレーダー1社が先週、10月半ばラスタヌラ積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを中東トレーダー1社から固定価格で購入したとみられている。
日本国内:
京浜と阪神の陸上相場はプロパン、ブタンともに商談水準が46,000~46,300円。11月CPが10月CPを大幅に上回るとの予想を受けて、元売り勢は先高観を抱いており、スポット供給に消極的。このため、売りポジションのディーラー勢は唱えをプロパン、ブタンともに46,000円台前半に据え置いている。一方、10月に入っても需要回復のめどが立たないことから、ディーラー勢はスポット購入に慎重な姿勢を取っている。一部の買い手がプロパン、ブタンの購入を46,000円以下で検討している程度。