LPG=1月4~8日: 極東着相場が急伸、堅調な買い気を受け
CFR極東:
極東着相場は先週、プロパン単体に対する堅調な買い気を背景に急騰した。Rim Asia Indexは7日時点でプロパンが693.75ドル、ブタンが673.75ドルと、ともに12月25日比119.50ドル上昇した。寒波が到来する中、スポット市場では日韓輸入業者が在庫補充のため、積極的にプロパン単体を買い付けたようだ。2月前半着プロパン単体が7カーゴ以上成約されたとみられている。一方、LPG市況がナフサ価格に比べて割高なため、石化向けの需要は弱い様子。特に石化用のブタン需要が鈍く、ブタンを含むカーゴを物色する買い手はほとんど見当たらない。このため、プロパンとブタンの格差は先行き広がりそうな気配だ。
FOB中東:
カタール産ガス1社が2月下旬積みプロパン/ブタン各2万2,500トンの販売入札を実施中。しかし、インド輸入業者など主にプロパン/ブタン同率玉を買い付けるプレーヤーは、2月積みで必要な玉をすでに確保し終えているようだ。そのため、2月積みプロパン/ブタン同率玉の商談水準は2月CP対比20ドル台のディスカウントに留まっている。一方、極東着相場の上昇やサウジアラビアによる原油の減産観測を背景に、2月CP予想はプロパン600ドル、ブタン580ドルまで上方修正された。
日本国内:
京浜の1月渡し陸上相場はプロパン59,000~59,500円、ブタン60,000~60,500円。元売り勢は低在庫を理由にスポット供給に消極的だ。また2月CPが1月CPを上回るとの予想を受けて先高観が広がっている。この中、売りポジションのディーラー勢はプロパン59,000円台半ば以上、ブタン60,000円台半ば以上で販売打診している。一方、買唱えはプロパン59,000円弱、ブタン60,000円弱で伝えられた。