LPG=1月25~29日: プロパン相場が急落、供給過剰感で
CFR極東:
先週の極東着相場はプロパン相場が供給過剰感から急落。一方、東南アジアからのプロパン/ブタン同率玉に対する需要増加を受けて、ブタン相場は下げ幅が削られた。Rim Asia Indexは28日時点でプロパンが536.50ドルと22日比33.25ドル安、ブタンが486.50ドルと同3.25ドル安。複数のトレーダーが2月後半着プロパン単体を余らせていたようだ。日本元売り勢が在庫補充のため、これらの玉を手当てしたとみられている。成約水準は2月CP対比大幅ディスカウント圏に相当。ブタンを含む玉では、インドネシアやタイ向けに3月前半着プロパン/ブタン同率玉が3月CP対比40~65ドルのプレミアムで成約されたもよう。
FOB中東:
CPスワップは2月積みの商談水準がプロパン590ドル前後、ブタン565ドル前後で推移している。しかし、サウジアラムコが2月積みターム玉の供給数量を減らしたため、2月CPがこのスワップを上回る水準で確定するとの見方も聞かれた。スポット市場では、カタール産ガス1社が2月下旬積みプロパン/ブタン各2万2,500トンを3月CP対比20ドルのディスカウントで販売したもよう。3月CPが2月CPを著しく下回るとの見方を受けた先安観を受け、2月積み相場は急落した。
日本国内:
京浜の2月渡し陸上相場はプロパン68,000~69,000円、ブタン65,500~66,500円。元売り1社はプロパン69,000円台後半、ブタン66,000円台後半でスポット供給中。また、売りポジションのディーラー勢はプロパン69,000円以上、ブタン66,000円台半ば~67,000円台で販売打診している様子。一方、2月CP確定を控え、買い手はスポット購入に慎重な姿勢を取っている。