LNG=3月1~5日:北東アジア着相場は急反発、サハリン2の生産障害を受け
DES北東アジア相場は急反発した。商いの中心となる4月後半着が5.70~6.00ドルと前日から50セント強含んだ。中国独立系エネルギー企業のスポット需要が増加するなか、サハリン2プロジェクト(年産1,080万トン)で今週入り後に生産障害が発生したことから、北東アジア着に需給タイト感が強まった。オマーンLNGがオマーンプロジェクト(年産1,050万トン)出しを4月20~22日着ベースで売りに出たとともに、米シェブロンが豪ウィートストーンプロジェクト(同890万トン)出しを4月末着ベースで販売する意向を示した。さらにパプアニューギニアLNG(PNGLNG)が近く、PNGLNG(年産690万トン)出しの4月後半着ベースの販売入札を開示すると見られ、期近着カーゴの売り物が散見されたが、サハリン2プロジェクト出しの供給減に起因した需給タイト感は解消されなかった。
グジャラット州石油会社(GSPC)が4日、3月25~31日着および、4月1~2日着2カーゴを対象とした買付け入札を締め切った。一方、GSPCは3日にも3月10~13日ムンドラ基地(年間受入能力540万トン)着を対象とした買付け入札を締め切ったが、これはキャンセルした。GSPCが買付け入札を取り下げたのは今回で3回目。
ノルウェーのエキノールが2月25日に締め切った、スノービットプロジェクト(年産430万トン)へ4月1日~11日に到着する1カーゴを対象とした買付け入札は、落札者は不明ながら、TTFに対して25~30セントのディスカウントで落札となった。一部市場関係者は、エキノールが前回の入札と同様に1万トン強の小ロットを購入したのではないかと伝えた。 |
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