原油・コンデンセート=3月1~5日: OPECプラス、ほぼ現行の協調減産の水準を延長
中東
石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」がほぼ現行水準の協調減産を4月も継続すると決定。市場関係者による事前予想では減産幅の引き下げ予想に反する結果となり、指標原油価格は大幅に上昇。一方、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)は既報のとおり、4月積みの同国産原油のターム供給の削減量を全油種で5%にまで縮小と通知しており、供給量が増加することになる。「これがどのように相場に影響するのかに市場関係者は注目している」
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
東シベリア産原油の商いでは、露生産者ガスプロムが2日に締め切った4月末積みエスポを対象とした販売入札で、中国国際連合石化(ユニペック)に1カーゴのエスポを販売した。その後の調べで、このカーゴが100万バレルだったことが判明した。価格は既報の通りドバイ市況に対して70セント前後のプレミアム。北東アジアの需要家は「通常よりカーゴサイズが大きく、購入できるプレーヤーが限られるため、若干割安で成約された可能性もある」と指摘した。
南方
ベトナム産原油の商いでは、9日締めで同国の国営PVオイルがチムサオの販売入札を開示した。対象は5月2~6日積みの20万バレル。5月はチムサオの油田のメインテナンスが行われる予定のため、通常よりチムサオの数量は少ないようだ。
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