東名阪の陸上製油所出しは週半ばにENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を大幅に引き上げたため、卸各社が一斉に値上げに動き、相場が押し上げられた。翌週も元売りが仕切り引き上げるとの見方が強かったことから強気姿勢のプレーヤーが多かった。ところが、19日に原油、先物相場が急落。先安見通しが俄かに強まり、市況や元売り基準価格の月間平均玉を抱えた業者が手持ちの処分に乗り出した。週末渡しの取引相場は大きく切り下がった。在庫玉が先安を織り込む格好で処分売りにかけられたことも売りにつながったようだ。海上市場では、陸上二次基地市況の軟化に刺激される形で灯油の売りが強まり、同日に相場が大きく切り下がった。