LNG=4月12~16日:北東アジア着相場は続伸、夏場に向け日中韓からの引き合いが増勢
DES北東アジア相場は続伸した。商いの中心となる6月前半着が7.60~7.80ドルと先週末から35セント強含んだ。夏場に向け中国や韓国企業に加え、日本の需要家が買付けに動き始めた。北東アジアでは今夏、気温が例年の水準を上回る予報が出ており、今後も各国の需要家からの引き合いが旺盛に推移するとの見方が根強く、市場のセンチメントが強気に傾いた。6月着に対しては、東北電力が16日、同社の新潟基地(年間受入能力900万トン)へ6月8~25日に到着する1カーゴを対象とした買付け入札を締め切った。また韓国のGSエナジーは、6月4~8日に同社の保寧基地(同390万トン)へ到着するカーゴの買付けに動き始めた。韓国では、大気汚染の改善を目的に石炭火力の使用が制限されており、発電所向けの代替としてLNGへの需要がしばらく高止まるとの見方が強まった。さらに15日の市場では、石油資源開発(JAPEX)が入札を通し、5月22日~6月13日に同社の相馬基地(年間受入能力200万トン)へ到着する1カーゴを7.80ドル前後で買い付けた。
インド国営石油会社(IOC)が16日締めとして、ダヘジ基地(年間受入能力1,750万トン)向け5月30日着を対象とした買付け入札を開示した。この他にも複数のインドの需要家が5~6月着を対象とした買付けに動いた。インドでは、モンスーン期を前に気温が上昇しはじめたことから、発電用のガス需要は増勢となった。バングラディシュ向けの商いでは、ルパンタリタプラクリティリックガス(RPGCL)が27日締め切りで、モヘシュカリ基地(年間受入能力380万トン)向けの買付け入札を開示した。対象は6月1~3日着で、応札価格の有効期限は5月13日。
インドネシア国営プルタミナの子会社、PPTエナジーが19日締めで販売入札を開示した。対象は6月29日米コーパスクリスティプロジェクト積み1カーゴ。南米向けの需要が旺盛なため、落札価格は6.00ドルを上回るとの見方が寄せられた。 |
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