原油・コンデンセート=4月12~16日: 栄盛、マーバンとアッパーを600万バレル調達
中東
栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)は15日に締め切った6月積みを対象とした買付け入札で、アブダビ産マーバンとアッパーザクムを購入。価格は明らかではないものの、合計で600万バレルの大量調達となった。また、インド国営石油(IOC)が15日に締め切った入札で、中東産原油としてアブダビ産ダスおよびアッパーザクム各100万バレルを購入したもよう。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
6月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は、ドバイ市況に対して2.35~2.45ドルのプレミアムに上昇した。中国の需要回復期待が強まり、相場が上昇した。露スルグトネフテガスが15日に締め切った6月積みエスポの販売入札で、対象の3カーゴ(5月31日~6月5日積み、6月3~9日積み、7~12日積み)を販売した。価格はドバイ市況に対して2.30~2.50ドルのプレミアムで、買い手として欧ビトール、三井物産、トレーダーの名前が寄せられた。
南方
6月積みマレーシア産キマニスの市況連動相場は、DTDブレントに対して1.15~1.25ドルのプレミアムに軟化した。既報のとおり、期近積みにキマニスなどの未消化玉がみられるなか、タイなど主要な需要国では、需要の伸びが期待できないようだ。タイでは新型肺炎の感染が再び拡大しているとみられ、製油所の稼働率が上がっていないとみられる。米コノコフィリップスは、15日に締め切った6月積みのキマニスの販売入札で、対象となる3~7日積みの60万バレルを販売した。価格はDTDブレントに対して1ドル台前半のプレミアムだったようだ。買い手として、欧州のビトールの名前が挙げられた。