原油・コンデンセート=4月26~30日:サハリン産ソコールが下落、マーバンにつれ安
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが来月初めにもターム契約者に通知する6月積みアラブライト(AL)のOSPについて、市場関係者からは前月から据え置き、あるいは小幅に引き下げられるとの観測が伝えられている。指標となるドバイペーパーのバックワーデーションがほぼ横ばいとなっているためだ。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の協調減産およびサウジアラビアによる自主減産が、5~7月にかけて段階的に緩和される。これを背景に、サウジアラムコとしては販売量を確保するため、OSPを競争力のある水準に設定する必要があるとの指摘されている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 6月積みサハリン産ソコールの市況連動相場が下落した。競合する中東産軽質油種が下落しており、ソコールの相場も軟化した。6月積みソコールの商いでは、全9カーゴが販売済みとなっている。うち4カーゴが米国向けに販売されたほか、韓国のGSカルテックスが3カーゴ、日本の需要家が1カーゴを手当てしたと伝えられた。また米エクソンモービルが1カーゴを自社の製油所に仕向けたようだ。
南方原油/コンデンセート ベトナム産原油の商いでは、同国の国営PVオイルが、16日に締め切った7月~12月積みのスツデンの販売入札を決着させた。買い手はベトナム国内のビンソン石油精製化学(BSR)、価格はDTDブレントに対して1.60ドル前後のプレミアムだったと伝えられた。BSRは今期の1~6月積みのスツデンをDTDブレントに対して1ドル台半ばのプレミアムで手当てしているため、2期連続してスツデンのタームを持つことになった。 |