電力=5月31日~6月4日:東西ともに軟化、潤沢な太陽光で
5月31日~6月4日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東西ともに一段と下げた。前週に続き、週半ばまで全国的に晴れ間の日が多くなったため、太陽光発電が下押し圧力となった。ただ、週後半には西日本から天気が崩れたため、太陽光発電が減少し、西日本中心に底上げの動きが進んだ。
週を通じた実勢高値は、4日に四国で付けた17.00円、実勢安値は31日と1日に九州で付けた0.01円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が前週比1.54円安の7.23円、東北が同0.49円安の7.21円、東京が同0.52円安の7.25円、中部が同0.14円安の7.61円、北陸、関西、中国が同0.11円安の7.64円、四国が同0.02円高の7.77円、九州が同0.32円安の6.79円だった。
5月31日~6月4日の9エリアの電力需要は111億4,785万3,000kWhとなり、前週24~28日の108億3,503万9,000kWhから2.9%増加した。なお、曜日を合わせた前年の6月1~5日の需要実績は109億3,061万4,000kWhで、前年からの増加率は2.0%となった。
JEPXの先渡市場では約定がなかった。
5月31日~6月4日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
5月31日~6月4日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
6月7日の週も、晴れ間の広がる地域が多くなる予報。潤沢な太陽光発電が見込まれ、昼間価格の上値は抑制されそうだ。ただ、最高気温は九州から関東にかけて30度前後の日が続く見通しで、冷房需要は増加傾向になると見られる。このため、雲が増え太陽光発電が減少傾向となった場合、価格も底上げの動きが強まる可能性がある。 |