原油・コンデンセート=6月7~11日:8月ソコールのプレミアムが拡大
中東原油/コンデンセート 8月積みアブダビ産原油の商いでは、インド国営石油(IOC)が3日に締め切った1~10日積みを対象とした入札で、中東産原油としてアブダビ産マーバンを購入した。数量は100万バレルで、落札者については、英BPとの見方が支配的。同入札では、サワー原油だけでなく、コンゴ産ジェノなどの西アフリカ産の複数のカーゴも購入したとみられている。また、中国の栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)が先週締め切った9~12月積みのターム買付け入札で、各月100万バレルのマーバンを購入していたことが明らかになった。価格は現時点では明らかではないものの、売り手は中国石油天然気(ペトロチャイナ)とみられている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 8月積みサハリン原油ソコールの市況連動相場は、大幅に上昇した。アジアにおける中間留分の精製マージンが改善しており、堅調な需要が相場を押し上げた。インド石油天然ガス公社(ONGC)が8日に締め切った8月積みソコールの販売入札で、対象の8月2~8日積みソコールを販売した。価格はドバイ市況に対して3.90~4.00ドルのプレミアムで、買い手は米シェブロンと伝えられた。シェブロンはこのカーゴを系列である韓国のGSカルテックスに仕向けるとみられている。
南方原油/コンデンセート ベトナム産原油の商いでは、同国の国営PVオイルが11日締め切りでチムサオの販売入札を開示した。対象は8月13~17日積みの30万バレル。応札の有効期限は16日。7月積みのチムサオは既報のとおり、生産が減少傾向にあるとみられ、開示されなかった。前回の6月積みのチムサオの販売入札では既報のとおり、PVオイルが月末積みの30万バレルを豪州のアンポールへ、DTDブレントに対して2ドル台前半から半ばのプレミアムで販売していた。
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