原油・コンデンセート=6月14~18日:栄盛石化が800万バレルの中東産原油を調達
中東原油/コンデンセート 栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)が16日に締め切った買付け入札で、8月積みカーゴを少なくとも中東産原油計800万バレル購入した。中国国内での製品マージンの改善によって同国の原油需要が増加し、大量購入につながったとみられている。価格は明らかではないものの、落札された油種の内訳はマーバンが400万バレル、ダスが200万バレル、アッパーザクムが200万バレル。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルがマーバンおよびアッパーザクムを各200万バレル、欧ビトールがマーバンを200万バレル販売した。ダスの売り手は現時点では伝えられていない。栄盛石化による前回の7月積みを対象とした入札では、既報のとおり計1,200万バレル購入していた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 8月積みサハリン産ソコールの商いでは、サハリン石油天然ガス開発(SODECO)に権益を持つ石油資源開発(JAPEX)が、8月積みソコールを販売した。買い手は米シェブロンで、価格はドバイ市況に対して3.90ドル前後のプレミアムと伝えられた。シェブロンはこれで8月積みソコールを3カーゴ調達したことになる。シェブロンはSODECOから1カーゴをスポット市場で購入したほか、インド石油天然ガス公社(ONGC)の1回目の8月積みソコールの販売入札でも1カーゴを手当てしている。「米国における軽質油種の引き合いは前月と比べ弱い。シェブロンはこれらのカーゴを傘下である韓国のGSカルテックス向けに調達した公算が大きい」とシンガポールのプレーヤーは指摘した。上述の成約で、SODECOに割り当てられた3カーゴは全て販売済みとなった。
南方原油/コンデンセート 8月積みマレーシア産キマニスの市況連動相場は上昇した。アジアにおける中間留分のクラックスプレッドが底堅いうえ、米国産などアービトラージ玉の相場が強含んでいるため、代替としてのマレーシア産原油の需要が見込まれ、相場が強含んだ。ブルネイエナジーサービストレーディング(旧ブルネイ石油)が16日に締め切った8月積みキマニスの入札で、対象となる1~5日積みと16~20日積みの各60万バレルを販売した。いずれも買い手は欧州のトレーダーで、価格はOSPに対して20セント前後のプレミアムだったと伝えられた。DTDブレントに対するキマニスの評価として、北東アジアのプレーヤーは、少なくとも2ドルをわずかに上回るプレミアムとの見方を示した。一方、米コノコフィリップスは、早ければ18日にも11~15日積みを対象とするキマニスの販売入札を開示する見通しだと伝えられた。 |