LPG=6月21~25日:需給逼迫でCP予想が上方修正
CFR極東:
先週の極東着相場は原油高と7月CP予想の上方修正を背景に急伸した。Rim Asia Indexは24日時点で、プロパンが651.75ドルと18日比27.50ドル高、ブタンが666.75ドルと同27.50ドル高。プロパン単体はパナマ運河の混雑緩和を受けて7月後半着の売り手が漸増してきたが、プロパン/ブタン同率玉の需給は依然としてタイトだ。7月後半日本着プロパン2万3,000トンが23日に7月CP対比10ドル台後半~20ドル強のプレミアムに相当する水準で成約されたとみられている一方、7月後半華南着プロパン/ブタン各1万1,500トンは7月CP対比40ドル台半ばのプレミアムで成約に至ったようだ。
FOB中東:
サウジアラムコはプロパンの在庫が低く、これがプロパン/ブタン同率玉の供給減少を招いている。一方、インドや東南アジア、台湾からプロパン/ブタン同率玉の需要が生じている上、トレーダー勢が7月半ば~8月積みプロパン/ブタン各2万2,500トン前後の買戻しに関心を示している。需給の逼迫と原油相場の上昇を受けて、7月CP予想はプロパン625ドル前後、ブタン630ドル前後に上方修正された。
日本国内:
陸上玉のスポット商談は7月渡しに移行。元売り2社がディーラー勢に対してプロパンを72,000円台半ば~74,000円前後、ブタンを71,000円~73,000円前後で供給しているようだ。一方、ディーラー勢の大半は7月CP確定前のスポット調達に消極的な姿勢を示している。