電力=6月21~25日:前週比で東が上昇し西が下落、太陽光の動向で
6月21~25日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東日本が上昇した一方、西日本が下落した。前週に比べ、東日本は晴れ間が少なかったが、西日本は晴れ間が多くなり、太陽光の動向が価格に直結した。九州では、平日ながら0.01円を付ける日も散見されるなど、西日本の価格を圧迫した。
週を通じた実勢高値は、21日と22日に西日本で付けた10.06円、実勢安値は21日と23日に九州で付けた0.01円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が前週比0.85円高の7.55円、東北が同0.53円高の7.22円、東京が同0.14円高の7.22円、中部が同0.74円安の7.52円、北陸と関西が同0.99円安の7.52円、中国と四国が同1.01円安の7.50円、九州が同1.30円安の7.20円だった。
6月21~25日の9エリアの電力需要は116億9,811万5,000kWhとなり、前週6月14~18日の116億2,396万2,000kWhから0.6%増加した。なお、曜日を合わせた前年の6月22~26日の需要実績は114億2,053万kWhで、前年からの増加率は2.4%となった。
JEPXの先渡市場では、25日に東京エリアの昼間型(平日8~18時受渡)で2件の約定があった。8月7~13日受渡で17.68円が1MW、8月21~27日受渡で18.07円が1MWだった。
6月21~25日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
6月21~25日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
6月28日の週は、前週に比べ曇天の日が多くなる予報。太陽光発電は減少傾向になることが予想され、昼間価格を押し上げる材料となりそうだ。いよいよ7月に入り、夏の需要期を迎えるが、足元の予報で6月28日の週は30度未満の地域が多くなる見通しで、需要見合いの買いの動きは限定的になると見られる。このため、太陽光減が強材料になる可能性が強まっているものの、買い気の強まりによる価格上昇は抑制されそうだ。 |