原油・コンデンセート=6月21~25日: 8月マーバン、未消化玉が残る
中東 アブダビ産原油のOTC市場での商いでは、メジャーやトレーダーなど複数の売り手が8月積みマーバンを唱えているもよう。富士石油など、今週も購入を続けるとみられていた日本の需要家が実際には買付け入札を実施していないことで、これらの需要家に対する販売を見越していた売り手のカーゴが未消化となって残ったとみられている。他にも、アッパーザクムやオマーンが残っているとの見方も寄せられた。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 8月東南アジア着アゼルバイジャン産アゼリの市況連動相場は、CFRベースでDTDブレントに対して4.00~4.10ドルのプレミアムに上昇した。上述の通り欧米のエネルギー需要が回復しており、FOB価格が上昇しているうえ、指標となるDTDブレントの限月間格差のバックワーデーションが広く、アジア着の調達コストが増大している。
南方 国営タイ石油公社(PTT)は22日に同国の石化IRPC向けの8~9月着のスウィート原油の買付け入札を締め切っていたが、落札を見送ったと伝えられた。全てのカーゴの応札価格が割高で同社のターゲットに見合わなかったことが背景にあるようだ。PTTは5月後半に行った前回の7~8月着のスウィート原油の買付け入札では既報のとおり、アルジェリア産サハランブレンドを手当てしていた。
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