LNG=6月28日~7月2日:北東アジア着相場は急騰、欧州の天然ガス相場の上昇受け
【DES北東アジア】 DES北東アジア相場は急騰した。商いの中心となる8月後半着が13.50~13.80ドルと先週末から1.05ドル急上昇した。欧州の天然ガス相場の大幅上昇を受け、北東アジア着相場は騰勢を強めた。北東アジアの公益エネルギー企業の需要が旺盛な半面、スポット供給余力が薄く、北東アジア着カーゴの需給は引き締まった。このため市場のセンチメントは強くなった。さらに、蘭TTFや英NBPなど欧州の天然ガスの相場の大幅上昇に伴い、北東アジア着の相場にも先高感が強く、欧系企業などポートフォリオプレーヤーが買唱えを切り上げた。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 エジプト国営ガス会社(EGAS)は、ダミエッタプロジェクト(年産500万トン)に加えイドゥクプロジェクト(同720万トン)出しのスポット販売を継続。販売数量は1~2月に1カーゴに留まっているが、EGASが定期的を続けた。EGASは、5月25日に締め切った入札で2カーゴを販売しており、このうち1カーゴは、欧ガンボーが6月24~26日積みとして9.17ドルで落札。イドゥクプロジェクトでは6月25日、標準型「アルマローナ(Al Marrouna)」号(容量15万1,700立方メートル)向けに1カーゴが供給されており、ガンボーが当該入札で落札したカーゴを引き取ったと見られる。「アルマローナ」号は2日時点で、アラビア海を南西アジアに向け航海していた。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 アルゼンチン国営IEASAが6日締めで、8~9月エスコバル基地(年間受入能力610万トン)着計4カーゴのパーシャル玉を対象とした買付け入札を開示した。対象の着日は8月19日、8月25日、9月4日、9月18日。IEASAは6月15日に8~9月着計8カーゴの買付け入札を締め切っており、その際3カーゴ分は購入を見送っていた。今回の入札は、前回購入することのできなかったカーゴを、再入札を通して手当てに動いた。
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