LNG=7月12~16日:北東アジア着相場は上昇、日韓向けのスポット需要が増勢
【DES北東アジア】 DES北東アジア相場は下落した。商いの中心となる9月前半着が13.10~13.40ドルと先週末から25セント強含んだ。スポット需要が増勢となっていることで、唱えを切り上げるプレーヤーが散見された。夏場を迎え気温の上昇が見られる日本に加え、韓国の需要家がスポット購入を活発化させ始めた。新古里原発3号機(出力95万kW)が緊急停止した韓国では、夏場を控え発電用のLNG需要が増加しているもよう。実際、15日の市場では、韓国ガス公社(KOGAS)が8~9月着の買付けに動いた。KOGASは今回、複数カーゴを購入する意向とみられた。韓国ではKOGASの他、独立系エネルギー企業も8~9月着のスポット調達に乗り出した。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 アラブ首長国連邦(UAE)アブダビのADNOC LNGが8日に締め切ったダス島プロジェクト(年産560万トン)で8月22~24日に船積みする1カーゴを対象とした販売入札は、落札価格は不明ながらポートフォリオプレーヤーが落札した。欧系トレーダーは、落札したポートフォリオプレーヤーは当該カーゴを、インドへ仕向けるとの見方を強めた。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 トルコ国営ボタシュが21日締めの買付け入札を開示した。対象は8~12月に到着する計15カーゴ。ボタシュは固定価格か米ヘンリーハブ市況に連動した価格での応札を募っていた。応札価格の有効期限は23日。ボタシュは6月11日締めで2021年10月~2024年9月に到着する計60カーゴの買付け入札を実施したが、落札に至らなかったため、今回は対象を変更して買付け入札を実施した。 |