石油化学=7月19~21日:芳香族製品相場下落、原油安を受け
【アロマティクス】
芳香族製品相場は週半ばに水準が一段切り下がった。原料コスト指標となる原油相場が下落したことを受けた。このほか、ベンゼンでは中国国内で生産設備の定修が多い一方で、誘導品の稼働も採算性の悪化により低下している。PXでは先週まで高値警戒感から手じまい売りがみられたが、引き続き誘導品であるPTAの先物相場安などから、新規のPXの買付けについては警戒感が漂っている。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は静かな展開となった。週前半に売りアイデアは聞かれたものの、買付けに応じる需要家はみられなかった。その後、原油相場が暴落したことで先行きの不透明感が強まっている。東南アジア市場も、多くの国で20日が祝日となったこともあり、取引は閑散としている。
アジアのプロピレン相場は需給緩和感から弱含んだ。
北東アジア市場では、東南アジアの供給に余剰感がある一方、中国需要家の買い気が後退しており、需給緩和感がある。こうした状況下、相場はじり安状況となった。
韓国積みおよび東南アジア着は売り買いの唱えが薄く静か。
アジアのブタジエン相場は引き続き堅調に推移。
北東アジア市場では、これまで米国向けに大量輸出されており、アジア域内でも供給タイト感が強まった。こうした状況下、相場は高値を維持している。
韓国積みおよび東南アジア着市場は様子見ムードが強い。
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