原油・コンデンセート=7月19~21日:9月エスポの相場が下落
中東原油/コンデンセート 栄盛石化が、9~10月着原油を対象とした買付け入札を開示した。応札の締め切りは22日。同社は既報のとおり、前回実施した8月積みを対象とした買付け入札で、既報のとおりアブダビ産マーバン、ダスおよびアッパーザクムを計800万バレル購入していた。「栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)がようやく入札を開示した。先週以降の軽質原油の相場下落は、栄盛石化の入札開示が遅れていたことで、中国勢の需要が後退しているとの懸念が強まったことも一因だった」(北東アジアの需要家)。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 9月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は下落した。主要な需要家である中国独立系石油会社の動きが鈍く、相場が下落した。露生産者スルグトネフテガスが19日に締め切った9月積みとして2回目となるエスポの販売入札で、対象の9月9~16日、12~19日、16~23日積みの3カーゴを販売した。価格はドバイ市況に対して2.60~2.80ドルのプレミアム。中国化工(ケムチャイナ)が少なくとも1カーゴを購入したとの見方が寄せられたが、詳細は明らかになっていない。
南方原油/コンデンセート 9月積みのパプアニューギニア産クツブの市況連動相場は、上昇した。アジアにおけるナフサのクラックスプレッドが前月の同時期に比べ改善していることが支援材料となった。期近積みのナフサのクラックスプレッドは、19日時点で、ドバイ市況に対してプラス2.26ドルとなり、約1カ月前のマイナス2.16ドルから大幅に改善した。パプアニューギニアの生産者オイルサーチは既報のとおり、先週末に1~6日積みクツブ60万バレルを販売した。その後、買い手は欧州のトラフィギュラで価格はDTDブレントに対して10~20セントのプレミアムだったことが判明した。
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