原油・コンデンセート=8月9~13日:IOCが700万バレルの中東産を購入
中東原油/コンデンセート インド国営石油(IOC)は12日に締め切った10月積み、11月着となるサワー原油およびスウィート原油を対象とした入札で、計500万バレルを購入した。そのうち、中東産原油は200万バレルで、アブダビ産ダスおよびアッパーザクムが各100万バレル。落札者はいずれも欧ビトール。IOCが10月積みとして購入した中東産原油はこれで計700万バレルに達した。内訳はアッパーザクムが500万バレル、マーバンおよびダスが各100万バレル。中国や他のアジアの需要国による調達が鈍化する中で、「インドのみ購入意欲が旺盛」(シンガポールのトレーダー)。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 10月積みサハリン産ソコールの市況連動相場は、前月と比べ下落した。中国や日本の需要が振るわないことが相場を押し下げた。インド石油天然ガス公社(ONGC)が10日に締め切った販売入札で、対象の10月3~9日積みの1カーゴを販売した。価格はドバイ市況に対して3.40~3.50ドルのプレミアムで、買い手について米シェブロンが傘下の韓国のGSカルテックス向けに手当てしたとの情報が寄せられた。9月積みソコールの序盤戦の商いと比べると、1ドルを大きく上回る下げ幅となった。
南方原油/コンデンセート 10月積みベトナム産原油の相場は前月と比べて軟化した。東南アジア中心に新型肺炎の感染拡大広がっているうえ、中国の需要減の影響で、競合する域外産のカーゴが多数アジアに売り唱えられていることが背景にある。同国の国営PVオイルは、10日に締め切った10月積みのランドンの入札で、対象象なる10月6~12日積みと21~27日積みのランドン計2カーゴ(各20万バレル)を販売した。買い手は米エクソンモービルと国営タイ石油公社(PTT)。価格はDTDに対して1.20~1.50ドルのプレミアムだったことが判明した。ランドンは、ベトナムのビンソン石油精製(BSR)が国内に取り込んでいたが、国内の稼働率の低下から今回、入札でスポット市場に放出された。
|
|