電力=8月9~13日:東西ともに軟化、盆休みと暑さ緩和による需要減で
8月9~13日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、東西ともに前週比で下落。盆休みに入った工場などが増えたほか、週後半には厳しい暑さも緩和されるなど需要低下が進み、価格にも波及した。12日受渡では、売り入札量が過去最多となる13億1,172万1,550kWが投入された。
週を通じた実勢高値は、9日に北海道から四国の8エリアで付けた19.90円、実勢安値は13日に北海道で付けた4.90円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が前週比3.33円安の8.74円、東北が同3.68円安の8.87円、東京が同3.33円安の8.92円、中部が同1.66円安の8.93円、北陸、関西、中国、四国の4エリアが同1.84円安の8.74円、九州が同1.39円安の8.42円だった。
8月9~13日の9エリアの電力需要は115億3,119万kWhとなり、前週8月2~6日の148億6,617万1,000kWhから22.4%減少した。なお、曜日を合わせた前年の8月10~14日の需要実績は128億8,081万9,000kWhで、前年からの減少率は10.5%となった。
JEPXの先渡市場では、11日に1件の約定があった。東京エリアの週間24時間型で、8月21~27日受渡が11.50円、数量は10MWだった。
8月9~13日の東京商品取引所(TOCOM)で約定はなかった
8月9~13日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
16日の週は、盆休み明けとなり工場など産業需要も戻るため、価格は底上げの動きが進みそう。ただ、週前半の最高気温は、広い地域で30度未満にとどまる見通しとなっているほか、週半ば以降も30度程度と予報されており、極端な価格上昇には至らないと見られる。ただ、予想外の気温上昇や設備トラブルなどが発生した場合、思わぬ高値を付ける可能性もあるため、高値に対する対策は必要となりそう。
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