LPG=8月30日~9月3日: 相場は原油高と需給引き締まりを背景に上昇
CFR極東:
極東着相場は原油高と日本向けプロパンの需給引き締まりを受けて強含んだ。10月前半着プロパン2万3,000トン1カーゴが先週半ばに、10月CP対比29ドルのプレミアムに相当する水準で成約された。また、10月前半華東着のプロパン2万3,000トンが10月極東着市況対比1けた台前半のディスカウント~フラットで成約されたもよう。Rim Asia Indexは2日時点で、プロパンが721.50ドルと8月27日比18.87ドル高、ブタンが726.50ドルと同18.87ドル高。
FOB中東:
9月CPはプロパン、ブタンいずれも665ドルで確定した。10月CP予想はプロパン、ブタンともに690ドル前後に上方修正されている。カタール産ガス1社が10月積みのアクセプタンスを通達した。大幅な前倒しや遅れはなかった様子。また、同社はプロパン単体の供給が潤沢で、10月積みで2~3カーゴのスポット販売余地が見込まれている。このなか、10月積みプロパン4万4,000トンの商談水準は10月CP対比10ドル~10ドル台前半のディスカウントで伝えられた。
日本国内:
先週の陸上市場は、京浜のプロパン相場が供給引き締まりから上昇した。9月CP確定後、堅調な原油相場を背景に10月CP予想が連日上方修正され、9月CPを上回ると見込まれていることから、先高観が強まった。このなか、元売り勢はスポット販売に消極的な姿勢を示し、スポット供給価格を切り上げた。これに伴いディーラー間の商談水準も上昇し、京浜出しプロパンの売唱えは82,000円台前半で聞かれた。阪神市場では、一部の売り手が81,000円台後半で販売可能なようだ。一方、ブタンは、京浜出しが80,000円台半ばで販売打診されているのに対し、買い手1社は80,000円台前半での手当てを検討中。