原油・コンデンセート=9月27日~10月1日:キマニス、シェルの油田で生産障害
中東原油/コンデンセート 台湾中油(CPC)および中国の栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)が、11月積みの中東産原油を対象とした買付け入札の実施を最終的に見送った。CPCは既報のとおり、中旬に締め切った12月着のスウィート原油を対象とした入札でWTI原油を400万バレル購入していることで、当面の需要を賄えるもよう。同社は例月、サワー原油を対象とした入札でアブダビ産アッパーザクムなどを主に購入していた。一方、栄盛石化は10月積みに続いて2カ月連続で購入を見送っている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 米国産原油の北東アジア向けの商いでは、中質油種マーズのアジア向けの売唱えの情報は寄せられていない。メキシコ湾岸の石油生産施設は8月下旬から相次いでハリケーンによる被害を受け、同地域の石油生産が減少。その後マーズの供給が再開されたためFOB価格は下落したものの、米国の製油所がマーズを手当てしていることから、アジア向けにマーズは売り唱えられていないようだ。
南方原油/コンデンセート マレーシア産原油の商いでは既報のとおり、11月のキマニスの供給は11月末~12月上旬の1カーゴを含み計5カーゴと生産障害により通常を下回っている。その後、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが運営する油田でキマニスの生産に障害が出ているとの情報が寄せられた。他のキマニスの油田の稼働は続いているため、キマニスの需給はタイトな状況が続いていた。11月積みキマニスは、ブルネイエナジーサービストレーディング(旧ブルネイ石油)が60万バレル1カーゴをOSPに対して40セントを超えるプレミアムで販売していた。 |