原油・コンデンセート=10月4~8日: サウジAL、11月OSPは前月比40セント下げ
中東 サウジアラビア国営サウジアラムコが5日にアジアのターム契約者に通知した11月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)が前月比で40セント引き下げられ、ドバイとオマーンの平均に対し1.30ドルのプレミアムとなった。販売量の拡大に向けた産油国間での販売競争の強まりを背景に、サウジアラムコは前月に続いて値下げに動いた。ドバイ市況のバックワーデーションが縮小していることも考慮したとみられる。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ブラジル産原油のアジア向けの商いでは、仏トタルエナジーズがこれまでに、100万バレルの1月着ブラジル産ラパ(LAPA)を販売したと伝えられた。価格や買い手の詳細は不明だが、トタルエナジーズは同カーゴを中国向けにDES山東省ベースでICEブレントに対して1ドル台後半のプレミアムで売り唱えていたようだ。ラパはAPI比重が22.7度、硫黄分が0.57%の重質油種で、トタルエナジーズのほか、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルやスペインのレプソルが権益を保有している。
南方 12月積みの南方産コンデンセートの商いでは、暫定的ながらNWSCの船積みスケジュールが明らかになった。供給量は全体で計3カーゴ(各65万バレル)と前月から1カーゴ増加し、供給は例月並みに回復した。12月積み内訳は、11月30日~12月4日積みが三井物産、12月8~12日積みに豪BHPビリトン、19~23日積みに豪ウッドサイドに割り当てられた。
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