石油化学=10月4~8日:中国の国慶節連休で閑散、ブタジエンは軟調気配に
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン相場はいずれも、は週前半に強含む場面もみられたが、後半は上げ幅を削る展開となった。原油相場の動きに連動した。ただ、主要な需要国でもある中国が連休に入っているため、全般的には唱え薄の商況となっている。PXでは採算性の低下により、一部のメーカーが減産を強化しているとの観測も寄せられている。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、主要な需要国である中国が7日まで連休となっていたため、静かな展開となった。中国政府が推進する省エネ政策などによる影響で、石炭由来を含むメタノールを原料とするオレフィン設備、いわゆるCTOやMTOの稼働率が低下しており、エチレンの供給は減少している。一方、省エネ政策による電力不足で誘導品の稼働率が低下しており、エチレン需要が減少するとの懸念もある。中国以外の北東アジアの国向けには、11月品の販売を打診する動きがみられた。
アジアのプロピレン相場は、中国が7日まで国慶節連休入りしていたため、市場参加者が少なく、静かな商況となった。
アジアのブタジエン相場は、供給に依然として潤沢感が強く、相場の基調が弱まった。
北東アジア市場では、需要家の多くがすでに11月まで必要玉を買い終えており、買い気が乏しい。一方、アジア品に加え、域外品まで流入しており、供給に余剰感が強い。
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