中東原油/コンデンセート

　インドIOCは21日に締め切った12月積みサワーおよびスウィート原油の買付け入札で、ナイジェリア産原油と共に、アブダビ産マーバン100万バレルを手当てした。売り手は仏トタルエナジーズと伝えられた。価格の詳細は不明ながら、DTDブレントに連動した価格だったようだ。これでIOCによる12月積みマーバンの買いは計500万バレルに達する。IOCはこれまでに、12月積み中東産原油としてアブダビ産アッパーザクム、イラク産バスラヘビーなどを手当てしている。

アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート

　アフリカ産原油の商いでは、12月積みアンゴラ産原油の供給プログラムが明らかになった。12月積みは計37カーゴと、前月から4カーゴ増。内訳はカビンダ、ダリア、モスタルダが各4カーゴ、ネンバ、ジラソル、プルトニオ、パズフロールが各3カーゴ、サツルノ、クローブ、オロンベンドが各2カーゴ、キサンジュ、ハンゴ、モンド、サクシ、ジンボア、サンゴス、ジンダンゴが各1カーゴと伝えられた。一方、英BPが複数のアンゴラ産原油の売りに動いているようだ。BPはプルトニオをDTDブレントに対して45セントのプレミアムで、サクシを同指標に対して35セントのプレミアムで、ジラソルを同指標に対して1.05ドルのプレミアムで売り唱えた。

南方原油/コンデンセート

　12月積みマレーシア産ラブアンの市況連動相場が縮小した。マレーシア産の相場は前月と比べ急激に上昇したことから、割高感から反落。欧州のトラフィギュラは21日に市場でラブアンをスポット販売した。買い手の詳細は不明ながら、価格はDTDブレントに対して4.50ドルを小幅に上回るプレミアムだったようだ。トラフィギュラは同カーゴをOSPリンクで売り唱えていたが、需要家の多くがOSPリンクでの購入を敬遠したため、DTDブレントリンクで販売した公算が大きい。一方、ペトロナスは月末積みのラブアンを今週の入札でDTDブレントに対して5.00ドル前後のプレミアムで販売していた。