LNG=11月8~12日:北ガス、東京ガスからの引き取りを2025年以降に削減へ
【DES北東アジア】 北海道ガスは11月19日締め切りの入札で、2025年から5~10年ベースで年間2カーゴを対象とした買付け入札を開示した。北海道ガスは、今回の入札で購入するカーゴをいずれも、北海道電力と共同運営する石狩基地(年間受入能力460万トン)着で引き取る。北海道ガスは長期契約で年間30~40万トンを東京ガスから購入しているが、この長期契約についてトレーダーは「北海道ガスは2025年以降、東京ガスから長期契約で購入している数量を減らすもよう。今回の入札での買付けは、この部分の補填」と指摘した。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 アラブ首長国連邦(UAE)のADNOC LNGは、11月9日に締め切った4~9月にダス島プロジェクト(年産560万トン)出しを対象とした入札で、4~9月積みを計6カーゴ販売した。落札価格はいずれもブレント原油価格の16%前後の水準となった。ダス島積みのLNGは硫黄の含有量が相対的に高いことから引き取り手が限られるものの、今回の入札に対しては、欧系トレーダーなど複数のポートフォリオプレーヤーが応札を検討するなど、需要家以外からも関心を集めた。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 米フリーポートプロジェクト(年産1,500万トン) の生産はパイプラインのメンテナンスにより10月末から減少していたが、11月20日に通常の水準に回復する見通しとなった。MEGI型「ブリティッシュスポンサー」(容量17万3,400立方メートル)やDFDE型「ゴーラーペンギン」(16万立方メートル)は、11月上旬にフリーポートプロジェクトで船積み後、同プロジェクト周辺で停泊していた。海運関係者は「11月上旬はフリーポートプロジェクトの生産が縮小していた時期のため、積み込んだ数量は1カーゴに満たなかった。このため生産が回復する20日以降に船積みを再開する」と指摘した。 |