原油・コンデンセート=11月15~19日:マーバンが大幅安、米国産の軟化で
中東 アブダビ産原油の商いでは、19日15時30分時点のICEアブダビ先物取引所(IFAD)におけるマーバン1月限は1月ドバイ原油のペーパースワップの取引水準を4.87ドル上回る水準。今週半ば以降の急落は、アジアにおける軽油マージンの悪化傾向に加えて、米国産の軽質原油がアジアの需要家に対して割安に売り唱えられたことで、マーバンの価格競争力が低下したことが主な要因。「週半ばに、WTIミッドランドがCFRベースでドバイ市況に対して6.00ドル前後のプレミアムで売り唱えられていた」(シンガポールのトレーダー)。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 1月積みサハリン産ソコールの市況連動相場は、ドバイ市況に対して6.10~6.20ドルのプレミアムに下落。競合するアブダビ産マーバンが下落したことや、アジアにおける中間留分の精製マージンが一時期より軟化していることから、相場が下落した。インド石油天然ガス公社(ONGC)が18日に締め切った1月積みソコールを対象とした販売入札で、対象の23~29日積みカーゴを販売した。買い手は韓国のSKエナジー。価格はドバイ市況に対して6ドル台前半を小幅上回るプレミアム。
南方 1月積み豪州産イクシスの市況連動相場は、DTDブレントに対して4.40~4.50ドルのプレミアムに上昇した。アジアにおけるガソリンやナフサのマージンが高止まりしていることが、相場を支えた。仏トタルは13~17日積みのイクシスを販売した。買い手はタイ石油公社(PTT)で、価格はDTDブレントに対して4ドル半ばに近いプレミアムだった。
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