原油・コンデンセート=12月6~10日:栄盛がイラク産タームを新規契約
中東原油/コンデンセート イラク産原油の商いでは、既報のとおりイラク石油販売公社(SOMO)による2022年1~12月積みのバスラミディアムおよびバスラヘビーのターム販売契約がおおむね決着した。このうち、中国の栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)、恒力石化(Hengli Petrochemical)は、年間ターム契約としては新規に締結したもよう。両社はイラク産原油の購入実績があるものの、これまではスポット取引での調達だった。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 2月積みのサハリン産原油の商いでは、インド石油天然ガス公社(ONGC)は7日に締め切ったソコールの販売入札で、対象となる7~13日積みの70万バレル1カーゴを販売した。買い手は欧州のグレンコア。価格はドバイ市況に対して4.70ドル前後のプレミアムだった。価格は米エクソンモービルが1月商戦の終盤戦で販売したドバイ市況に対して4.00ドル前後のプレミアムからは反発した。ただ、アジアにおける中間留分のマージンの悪化を受け、ONGCが11月半ばに実施した1月積みのソコールの第1回目の入札の落札価格であったドバイ市況に対して7ドル台半ばのプレミアムから大幅に下落した。
南方原油/コンデンセート 2月積みのベトナム産原油の商いでは既報のとおり、同国のPVオイルがルビーとランドンの販売入札と共にチムサオの販売入札を開示している。このうち、チムサオは既報のとおり、対象が24~28日積みの30万バレルで、第1回目の応札を14日に締め切るが、第2回目の応札を16日前後に締め切る予定と伝えられた。2月積みのベトナム原油の相場の見通しとして、ブレントとドバイのEFS格差が縮小しており、米国やアフリカからのアービトラージ玉がアジアへ流入しやすい環境であるため、1月積みの相場よりも軟化するとの見方が優勢だ。1月積みのチムサオは既報のとおり、PVオイルがDTDブレントに対して4ドル台半ばのプレミアムで販売していた。
|
|