LPG=1月5~7日:相場は続伸、プロパン単体の需要が強まる
CFR極東:
先週の極東着相場は需要増加を受けて続伸した。Rim Asia Indexは6日時点で、プロパンが758.00ドルと12月24日比9.75ドル高、ブタンが728.00ドルと同4.75ドル高。冬場を迎えてプロパンの需要が高まるなか、複数の買い手がスポット市場で2月着プロパン2万3,000トンを754~755ドル相当で物色している。加えて、中国のプロパン脱水素装置(PDH)向けでもプロパン単体の需要が旺盛だ。一方、ブタンを含むカーゴの供給は潤沢な様子。欧トレーダー1社が中東産のプロパン/ブタン同率玉をCFR中国ベースで販売したと伝えられた。
FOB中東:
1月CPはプロパン740ドル、ブタン710ドルで確定した。12月末に原油相場が上昇したため、事前のCP予想を上回る格好となった。2月CPはいまのところプロパン735ドル前後、ブタン705ドル前後と予想されている。スポット市場では2月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談が2月CP対比20~25ドルのディスカウントで展開中。欧トレーダー1社が先週半ばに同荷姿を手当てした。供給面では、中東産ガス2社やトレーダー2社が1~2月積みの販売余地を抱えているようだ。ただ、これらのうち一部のカーゴはすでに成約済みともみられている。
日本国内:
1月渡し京浜の陸上相場はプロパンが91,000~91,800円、ブタンが90,900~91,800円に上昇した。1月CPが市場予想を上回って確定したことを受けた、しかし、週後半に一部の売り手がプロパン販売に積極的になったことから、プロパンは相場が軟化した。中京では、元売り1社が霞出しプロパン、ブタンを91,000円台前半でスポット供給中と伝えられた。