原油・コンデンセート=1月5~7日: サウジAL、2月OSPは前月比1.10ドルの下げ
中東 サウジアラビア国営サウジアラムコが6日にアジアのターム契約者に通知した2月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)が前月比で1.10ドル引き下げられ、ドバイとオマーンの平均に対し2.20ドルのプレミアムとなった。供給量の増加による需給緩和を背景に、ドバイ市況のバックワーデーションが縮小したことが背景にある。一方、アラブエクストラライト(AEL)は、前月比で1.30ドル引き下げられ、同平均に対して3.20ドルのプレミアムとなった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 2月積みナイジェリア産クワイボの市況連動相場は、DTDブレントに対して1.75~1.85ドルのプレミアムに上昇した。ナイジェリア産原油の競合となるリビア産原油の生産が、油田のメインテナンスなどの影響で大きく落ち込んでいるため、相場が上昇した。また、欧州で軽油などのマージンが回復していることも強材料となった。欧州のトレーダーは、2月積みクワイボの成約可能水準はDTDブレントに対して1ドル台後半のプレミアムとの見方を示した。
南方 3月積みの豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの船積みスケジュールが明らかになった。供給量は全体で計3カーゴ(各65万バレル)と、日数が少なかった2月積みの供給より1カーゴ多いものの、例月並みの水準となった。内訳は、豪州のBHPビリトンに5~9日積み、豪ウッドサイドに16~20日積み、英BPに3月29日~4月2日積みが割り当てられた。
|