電力=1月5~7日:6日受渡が急騰、寒波の東京などで80円
年明け1月3~7日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、東西ともに一段高で推移。特に厳しい寒さが予想された6日受渡では、東西ともに上げ幅が拡大し、北海道~中部の4エリアでは夕方の複数コマで80.00円を付けた。6日の東京エリアでは、広範囲で大雪に見舞われるなど寒波が強まり、需給の悪化が見込まれたため、ほかのエリアから最大122万kWの融通が実施されることとなった。
週を通じた実勢高値は6日の北海道、東北、東京、中部で付けた80.00円、実勢安値は0.01円で、3日は9エリアとシステムプライス、4日は九州でそれぞれ付けた。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が22.96円、東北と東京が22.95円、中部が22.84円、北陸、関西、中国が21.98円、四国が21.97円、九州が16.28円だった。
1月3~7日の9エリアの電力需要は137億1,822万kWhとなり、前週12月27~31日の130億9,471万5,000kWhから4.8%増加した。なお、曜日を合わせた前年の1月4~8日の需要実績は144億7,018万3,000kWhで、前年からの減少率は5.2%となった。
1月3~7日のJEPXの先渡市場では、約定がなかった。
1月3~7日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
1月3~7日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
1月10日の週も高値で推移しそう。全国的に週を通じて真冬の寒さとなる見通しで、3連休明けの11日は全国的に雨雲が広がる予報。日本海側の広い地域や東北、北海道で降雪予報が出ているほか、ほかの地域も最高気温は10度前後の見込み。12日には九州から関東で晴れ間が戻るものの、最高気温は10度未満にとどまる見通しで、真冬の寒さが続く予報となっている。このため、夕方中心に高値が続くと見られ、50円超の価格を付けるコマも散見されそうだ。
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