原油・コンデンセート=3月21日~25日:IOCがロシア産ウラルの購入を継続
中東原油/コンデンセート 東日本では、先週16日に発生した地震の影響で、複数の製油所の稼働が依然として停止しており、これが原油需要の減少につながるとの見方が浮上している。ENEOSの仙台製油所(日量14万5,000バレル)、川崎製油所第2トッパー(17万バレル)および大阪国際石油精製(OIREC)千葉製油所(12万9,000バレル)が停止しており、現時点では具体的な稼働再開の予定は決まっていない。仙台製油所については再開までに1カ月以上の期間を要するとの見方も伝えられた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート インド国営石油(IOC)は、23日に締め切った5月積み、6月着の買付け入札で、ロシア産ウラル、ナイジェリア産アグバミおよびウサンを購入した。ロシア産ウラルの購入量は300万バレルで、売り手は欧ビトールとの見方が寄せられた。同社はウラルをCFRベースでの購入を続けている。アグバミおよびウサンは米エクソンモービルが販売した。サハリン産サハリンブレンドの商いでは、サハリンエナジーが22日に締め切った入札で、6月1~7日積み73万バレルを販売したもよう。ただ、現時点では価格および落札者は明らかになっていない。ウクライナ情勢を背景に、ロシア産原油の購入を避ける動きが広がっていたため、今回の入札については、応札者が現れない可能性が市場関係者から指摘されていた。
南方原油/コンデンセート 5月積みのマレーシア産原油の商いでは既報のとおり、同国の国営ペトロナスが先週末の市場でラブアンをスポット販売した。その後、買い手は中国の恒逸石化(Hengyi)だったことが判明した。価格は、DTDブレントに対して9ドル台のプレミアムだった。
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