石油化学=4月11~15日:エチレンが軟化、中国の都市封鎖で需要が急減
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも週明けにはいったん弱含む場面もみられたものの、その後は上昇が続いた。原料コストの指標となる原油相場の動きに影響された。ただ、原料コストの上昇を転嫁しきれず、ベンゼン、PXとも原料コストに対する格差は縮小傾向となっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。中国では新型コロナウイルス対策のため都市封鎖(ロックダウン)が実施されており、誘導品設備の稼働率が低下している。このため、エチレンに対する買い気が後退している。当週の取引では、中国向けの5月着品が1,310ドルで成約された。このほか、1,330ドルの成約の情報も聞かれた。
アジアのプロピレン相場は全体的に静かな商況となった。
北東アジア市場では、中国で新型肺炎の感染が拡大しており、需要が後退している。一方、売り手は手持ち玉薄を背景に販売を急いでない。こうした状況下、売り買いの商談が低調となった。
韓国では、ロッテケミカルが5月着の買付け入札を実施した。
東南アジア市場では、タイPTTGCが4月後半積みの販売入札を実施した。
アジアのブタジエン相場は軟調となった。
北東アジア市場では、中国で新型肺炎の感染が拡大しており、物流や誘導品設備の稼働に影響が出ており、需要が後退している。こうした状況下、需要家の買い気が乏しく、相場が軟調となった。
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