原油・コンデンセート=4月18~22日:SKがマーバンを大量購入、ロシアの代替で
中東原油/コンデンセート 6月積みのアブダビ産原油の商いでは、韓国のSKエナジーや米国のマラソンオイルが複数のマーバンを購入した。韓国SKエナジーは、先週の市場で計5カーゴの追加のマーバンを購入し、少なくとも計8カーゴの6月積みのマーバンを購入したようだ。また、マラソンオイルもこれまでに2カーゴのマーバンを手当てした。両社によるマーバンの購入はまれ。両社はこれまでサハリン産原油を購入していたものの、ウクライナ情勢を背景にロシア産原油の購入を避け、代替としてマーバンを手当てしたとみられる。また、米国産原油の欧州への流入が増加し、アジア向けの米国産の売唱えがあまり聞かれないことも、これらのマーバンの買いの一因となった。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 東シベリア産エスポの商いでは、露生産ロスネフチが期近5月積みの販売入札を開示した。応札は21日に締め切られる。入札の対象は計8カーゴで、5月8~9日、12~13日、16~17日、19~20日、22~23日、26~27日、29~30日、30~31日積み。ロスネフチは既報のとおり、3カーゴの5月積みサハリン産ソコールの販売入札を開示しており、同じく21日に応札を締め切る予定。さらに同社はロシア産ウラルも入札で販売するもよう。ロスネフチのカーゴの多くは今まで、トレーダーが販売を請け負っていたものの、欧米のロシアに対する制裁でロシア産原油の取引を敬遠するト―レーダーがおり、ロスネフチ自ら入札を実施するとみられる。
南方原油/コンデンセート 6月積みのマレーシア産ラブアンの市況連動相場は、大幅高となった。アジアにおける中間留分のクラックスプレッドが好調であることが相場を押し上げた。さらにロシア産原油の買い控えが続くなか、競合となる米国産原油のアジア向けの流入が限られているため、買い手が唱えを上げてカーゴの確保に動いた。マレーシアの国営ペトロナスは、20日の市場で月末積みのラブアンを販売した。価格はDTDブレントに対して9.50ドル前後のプレミアムだった。買い手として豪州のアンポールの名前が挙げられている
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