石油化学=4月18~22日:エチレン軟調、中国需要の低迷続く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも前週末に比べ強含んだ。原料コストの指標となる原油やナフサ相場の動きを映した。また、PXについては原料であるMXの供給が、北東アジアの複数の製油所で発生したトラブルなどを受けてタイト化しているもよう。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。中国で新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)が実施されており、需要が低迷していることを受けた。北東アジア着の成約可能な水準は1,300~1,320ドルとの見方が寄せられている。このほか、韓国積みの取引では成約が1,330ドルでみられた。
アジアのプロピレン相場は売り買いのアイデアに格差が開いており、成約しにくい商況となった。
北東アジア市場では、供給にタイト感があるうえ、原料コストが高止まりしているなか、売り手は強気姿勢を見せている。一方、需要家は誘導品であるポリプロピレン相場が軟調に推移するため、買い気が乏しい。
韓国積みは、設備の定修とトラブルが相次いでおり、供給に引き締まり感がある。
アジアのブタジエン相場は軟調となった。
北東アジア市場では、誘導品である合成ゴム相場が軟調に推移するうえ、中国で新型肺炎の感染により、需要が後退していることを受け、相場の基調が弱まった。
東南アジア市場では、タイPTTGCが5月積みの販売入札を実施した。
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