LNG=5月9~13日:KOGASを含む複数需要家が冬場着の買付けに動く
【DES北東アジア】 北東アジア着市場では、夏場に加え冬場を含むスポット需要が散見され始めるなど商いが活気づいた。東北電力が12月~2023年3月着の追加購入を検討した他、韓国ガス公社(KOGAS)が7月~2023年3月着を対象とした買付け入札を5月18日締めで開示した。KOGASは今回の入札で、少なくとも各月1カーゴを購入する意向。DESベースでの買付けに加え、FOBベースでの調達も可能とした。北東アジアの需要家の一部は、欧州勢に先駆け冬場着カーゴの手当てに動き始めた。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 インドのHエナジーは、同社ジャイガルLNG基地(年間受入能力400万トン)向けの長期契約について個別に複数社と交渉を続けていたが、いずれも合意に至らなかった。価格がHエナジーの想定よりも割高だったからだ。ジャイガルLNG基地はインド西部マハラシュトラ州の沿岸で操業する予定。長期契約の対象は2022年または2023年から10年間だった。Hエナジーは以前ジャイガル基地で浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)として使用する目的でDFDE型「ホーグジャイアント(Hoegh Giant)」号(容量17万立方メートル)を傭船した。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 トルコ国営のボタシュは、5月後半~8月にアリアガ基地(年間受入能力1,070万トン)とドルトヨル基地(同410万トン)へ到着するそれぞれ月1カーゴの買付け入札を5月12日締め切りで開示した。ボタシュは固定価格か米ヘンリーハブ天然ガス先物市況(H.H.)に連動した価格での応札を求めた。トルコでは日中の最高気温が25度を上回り始めているため、ボタシュは夏場の需要期に向けてスポット購入に動いた。 |