LPG=6月13~17日: 売り手の多さで相場は弱含み
CFR極東:
先週の極東着相場は売り手の多さに伴い弱含み。Rim Asia Indexは16日時点で、プロパンが764.25ドルと10日比7.75ドル安、ブタンは764.25ドルと同7.75ドル安となった。7月後半着では、グレンコアがE1にプロパン2万3,000トンを7月CP対比42ドルのプレミアムに相当する水準で販売した。この成約後も、グレンコアは同荷姿の販売に関心を示しており、プロパン4万6,000トンを抱える売り手も残っていると伝えられている。また、8月前半着でも、中国トレーダー1社がプロパン2万3,000トンを8月CP対比38ドルのプレミアムに相当する水準で販売打診中。
FOB中東:
7月CPはプロパン720ドル前後、ブタン720ドル前後と予想されている。中東産ガス各社が高在庫を抱えているようだ。アブタビ産ガス1社が7月積みアクセプタンスを通達後、一部のターム顧客に対し、6~7月積みの引き取りを要請していたと伝えられた。カタール産ガス1社は13日、7月後半積みプロパン4万5,000トンの販売入札を開示。落札されたとの見方が聞かれたが、詳細は明らかになっていない。これ以外にも、クウェート産ガス1社など他の産ガス各社にもスポット販売余地があると市場関係者はみている。
日本国内:
6月渡しの陸上相場は、京浜の商談水準がプロパンは111,700~112,000円、ブタンは113,500~114,000円に下落した。7月CP予想の大幅な下方修正と実需低迷を受けて、ディーラー勢が売唱えを引き下げ、販売を急いだ。売唱えはプロパン112,000円、ブタン114,000円で聞かれた。一方、買い気は鈍い。プロパン、ブタンともに出荷が鈍いことが主因。