石油化学=7月25~29日:ブタジエン続落、需給の緩和感受け
【アロマティクス】
北東アジアの芳香族製品相場は底堅い推移となった。原油相場が一時的に下げ止まったこと、さらには米国の芳香族製品相場が急反発したことを材料に買戻しが入ったことを受けた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は需給の緩和感から弱含んだ。韓国では一部の誘導品メーカーが需要の弱さから、エチレンの受け取り数量を減らしていると伝えられた。中国では、停止中のナフサクラッカーが8月に再開するとの観測がある。これらの要因によりエチレンの需給は緩んでいる。当週の取引では、中国着の複数の成約が850ドルなどの価格で聞かれた。
アジアのプロピレン市場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア市場では、石化メーカーの減産が続いているなか、売り手の在庫に販売圧力がない。このため、売り手は取引を急いでいない。一方、ポリプロピレンを初めほとんど誘導品相場が軟調に推移、プロピレンに対する買い気が乏しい状況が続いている。
アジアのブタジエン市場は引き続き軟調に推移。
アジアのブタジエン市場は、スポット需要が見られない一方、供給に潤沢感があるなか、需給に緩和感がある。台湾、韓国需要家ともに契約品で賄っており、スポット玉に買い気がない。中国需要家も国内品の供給に潤沢感があるため、割高の輸入品に興味が薄い。一方、東南アジア品の供給に潤沢感が強い。
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